■ホテル・旅館 羽田と地方で拡充
オリックスグループはホテル・旅館事業で、訪日外国人観光客(インバウンド)対策を強化する。その一環として、羽田空港周辺エリアでは2棟目となるホテルを開業。また、ホテル万惣(北海道函館市)と蓼科グランドホテル滝の湯(長野県茅野市)を相次いで改装オープンする。
訪日外国人の数は依然として高い伸び率を示しており、政府は東京、京都、大阪を巡る「ゴールデンルート」から地方への誘客を進めている。オリックスでは日本の玄関口と人気観光地の受け入れ態勢を拡充することで、ホテル・旅館事業の基盤強化を図る。
オリックス不動産が開業したのは「ホテルJALシティ羽田 東京 ウエストウイング」。すでに稼働している「ホテルJALシティ羽田 東京」と70メートル離れた場所に位置している。
ホテルJALシティ羽田東京ウエストウイングの客室。日本をイメージさせる雰囲気を演出した=東京都大田区
ホテルJALシティ羽田 東京は大半がシングルユース。このため、夜遅く朝早い出張族に人気で日本人の利用率は8割に達する。これに対しウエストウイングは、ダブルとツインからなる103室で構成。訪日外国人比率は6割を見込んでおり、外国人を意識したサービスに力を入れる。
「フジサンケイビジネスアイ」