中古品の買い取り価格比較サイトを運営するウリドキネットの木暮康雄・代表取締役CEO=東京・東五反田
不要になった中古品をネットで売却する際に、業者が示す買い取り価格を比較できるサイト「ウリドキ」を運営するウリドキネット(東京都品川区)は今月から、試験運用していたサイトの正式運用を始めた。利用者は中古品を高く買い取ってくれる業者を探し、買い取り申請から代金決済まで、すべての手続きをサイト内で済ませられる。
利用者はサイトで商品名から検索したり、カテゴリーから絞り込んで、業者が提示している買い取り価格を調べられる。一覧表示された価格などを比較して、選んだ業者に買い取りを申し込む。自宅などに集荷にくる運送業者に品物を渡し、買い取り業者の査定を経て売却する。
メッセージ機能を使い、買い取り業者への問い合わせや連絡が可能だ。買い取り価格の推移をグラフ表示する機能もある。
サイトは多数の買い取り業者が出店する「モール型」と呼ばれるサービスを提供。買い取り業者は一定の成果報酬を支払う。利用者と業者間の決済を仲介するシステムを導入し、これまで業者が利用者に個別に振り込んでいた買い取り代金を、一括して処理できるようにするなど、店舗運営を容易にした。
ウリドキネットは2014年に設立。今年4月にウリドキのスマートフォン向けアプリの提供を始め、5月からモール型サービスの試験運用に乗り出していた。試験運用段階の出店数は約80店、月間の売買成立件数は約1200件だった。
正式運用後は出店の拡大を見込み、取扱品目数を増やして、1年後に月間の流通総額1億円を目指す。木暮康雄・代表取締役CEO(最高経営責任者)は「将来的には、家にある不要品のすべてをウリドキで取り扱えるようにしたい」と話している。
「フジサンケイビジネスアイ」