屋外広告大手、仏ジェーシードゥコーの日本法人であるエムシードゥコー(MCD、東京都千代田区)は、東京都交通局から広告付きバス停上屋の整備事業を受託した。
契約は最低15年間に及ぶもので、バス停上屋のデザインや設置場所、運営維持管理、広告販売・営業を含む包括的なもの。エムシードゥコーは2017年から整備を始める考え。
計画ではまず、東京オリンピックが開催される20年までに、2平方メートルの広告2面を備えたバス停を400カ所整備する。バス停には、東京都や関連機関と協議の上、スマートフォンなどに対応するUSB充電器やUVカットガラス、音声ガイドなどを導入するほか、利用客が多い150カ所については無料のWi-Fi接続ポイント、32インチのタッチスクリーン式情報機器も設置する予定。
当初は運行情報の閲覧用とする考えだが、順次東京都交通局の要望に応じ、地図や周辺の情報などの提供も検討する。
東京都交通局のバス停をめぐっては、すでに同局が100基の広告付きバス停上屋を独自に整備し、東京都の指定広告代理店に対して広告営業販売権を与えている。MCDは、仏ジェーシードゥコーが85%、三菱商事が15%を出資している。
「フジサンケイビジネスアイ」