インターネット事業のドリームネッツ(広島県福山市)は、アマチュア作家など個人がネット上で電子書籍店を無料開設できるキャンペーンを開始した。
同社運営の電子書籍サイト「wook」は、個人や中小出版社など法人を対象に、誰でも電子書籍の作成から配信、販売まで行える。同サイトに電子書籍店を開設すると、文章のテキストがあれば電子書籍を自動作成できるほか、作品の配信専用サイトや決済サービスなどを利用できる。
今回のキャンペーンは、「個人の書店数を増やすことで、質、量ともにサイトを充実してアクセス数を増やしたい」(井上一成代表取締役)との意向から実施する。通常は1ギガバイト分の電子書籍データの取り扱いまで年額1万2000円のところ、7月31日までの期間中に登録した個人に限り無料となる。
これにより、自作の本を初期投資なしで電子書籍化して配信できる。
また、配信する電子書籍は、1冊99円以上であれば出店者側で自由に価格を設定でき、売り上げの75%が出展者の収入となる。現行では200円前後の価格設定が多い。ただ、就職ノウハウ本など専門分野に関しては、4000円近い書籍でも底堅く売れているという。
wookに開設された書店数は、5月22日時点で559店で、うち個人書店が約300に上る。