マリモが取得した東京・池袋駅徒歩1分の複合アミューズメント施設
マリモ(広島市西区)は、商業施設特化型私募ファンド「合同会社MM Retail One」を組成した。投資対象は東京都心部にある4物件で、資産規模は約54億円。同社が私募ファンドを組成するのは初めてで、早ければ年内にも第2号ファンドを組成する考え。
第1号ファンドは原宿・表参道エリア、JR山手線内主要ターミナル駅前に立地する商業店舗ビルに特化。増え続ける国内外観光客需要を継続的に取り込めるほか、メディアへの露出の多さから広告効果が見込める。さらに駅の利便性の高さなどからテナント出店ニーズが高く、商業店舗ビルとして安定した運用を見込めると判断した。
このため、同社はみずほ信託銀行と協働して、同社を含む国内機関投資家5社から総額約17億6000万円の出資を受けた。残りは銀行借り入れで賄い、総額約54億円の資産規模で組成・運用していく。運用期間は5年。
マリモは約2年前に、新たに投資マネジメント事業部を立ち上げ、東京都心部の商業施設ビルに集中して投資・開発を手がけてきた。今回の私募ファンドは第1号で、同社の強みであるデベロッパーとしての不動産企画や開発ノウハウを生かしつつより多様な取得スキーム、資金調達手段、運用体制を構築し、継続的にファンドを組成していく。
「フジサンケイビジネスアイ」