事務用品販売の城山博文堂(大阪市此花区)は、猫のポーズにも足裏にも見える印鑑「肉球(にくきゅう)ねこ印」を発売した。宅配便の伝票や名刺などにデザイン印鑑を押して個性をアピールしたい客層に向け、遊び心のある印鑑の品ぞろえを強化し、販売に弾みをつけたい考えだ。
肉球ねこ印は、同社のウェブサイト「おもしろMY印鑑」(http://www.inkan.name/)を通じて販売する。商品の特徴は、猫の「愛らしいポーズ」と足の裏にある肉質のかたまり「肉球」を融合させたデザインを印面(いんめん)に彫り込んだこと。この“肉球ネコ”デザインを背景に名前を重ねる。
印面のデザインは「垂れ耳」や「シャムネコ」など6種類。朱肉を使う「印鑑タイプ」であれば認印だけでなく、大半の銀行で通帳の届け出印としても使用できる。
朱肉タイプの希望者は、サイトの注文画面で好みのデザインや書体、材質などを選び、電子メールで制作を依頼する。納期は約2週間。価格は、アクリル素材の印鑑で2980円。
同社は、約7年前からデザイン印鑑のインターネット通販を開始。家紋と名前を組み合わせた印鑑など約20種類を開発してきた。
城山謙一代表取締役は「異業種との連携も模索し多様なデザインを取り込みたい」と意気込む。例えば、自動車のシルエットを印面に刻むアイデアなどを温めている。
デザイン印鑑全体の販売実績は現在、月に約150本。2~3年後をめどに月300本に引き上げたいという。
「フジサンケイビジネスアイ」