殻を破らせる社員教育の秘訣

別役慎司

第8回

新入社員のモチベーションの上げ方

 

殻を破らせる研修講師、株式会社ASCEND FEATHER代表の別役です。

さて、今回のテーマはモチベーションです。モチベーションはどうすれば上げることができるでしょうか? 厳密には、個人によってモチベーションのスイッチは違うでしょうし、世代によっても傾向は違うでしょう。だから、古い考え方でモチベーションを上げようとしてもなかなか成果が上がりません。


例えば、昇進していき、責任ある仕事に就けるようになることがモチベーションになる人もいますが、そんなのは嫌だという人もいます。責任を負うくらいなら、昇進したくないという人もジワジワ増えています。


最近であれば、社会的な意義がモチベーションになる人は増えてきました。自分だけが得をするのではなく、多くの人の役に立てることが嬉しいのです。そういう人に、利己的な仕事内容でモチベーションを上げさせることは困難です。給料面のメリットを掲げてもそんなに響いてくれません。


基本的に学生はしっかり選んで就職したいと思っていますが、理想の企業に就職できるとは限りませんし、必ずといっていいほど理想と現実のギャップはあります。入社前後で、著しくモチベーションが低下しているケースがあります。そういうときに、彼らの心中を無視して一方的に研修をさせても、離職願望を太らせるだけでしょう。


短期的な研修だけでその後も続くモチベーションを誘発するのは困難ですが、ぼくはできる限り自発的に考えさせ、発見させることに重きを置いて、研修を設計しています。知識を伝えるのは簡単ですが、それらの知識が「あぁ、これから大事だな。しっかり身につけておきたいな」と思わせることが難しいことであり、一流の講師でないと出来ないことです。


カウンセリングと比較してみましょう。カウンセリングでは聴くことを大事にし、クライアントの思いをはき出させ、何がしたいのか、何が答えなのかを明確化させます。研修では、「あなたがやるべきことは~~であり、~~が大事で、~~を目標にしなさい」と全部押しつけがちです。うまく、社員のモチベーションを引き出すためには、自ら明確化させないといけませんし、そのためにはワーク中心のアクティブラーニングでなくてはいけません。


2017年1月11日

 
 

プロフィール

株式会社ASCEND FEATHER
別役慎司 (べっちゃくしんじ)

劇作家・演出家・俳優訓練トレーナー・俳優・研修講師・引き寄せの法則専門家
財団法人JBS日本ビジネスセミナー協会認定研修講師

1975年、神奈川県生まれ。日本大学芸術学部演劇学科卒、日本大学大学院芸術学研究科修士課程修了。
日大在学中に劇作家のキャリアをスタートさせ、1994年には神奈川県演劇脚本コンクールにおいて最年少で第一席に。
大学院在籍時、海外派遣制度にて選抜されロンドン大学ロイヤルホロウェイ校に留学。
世界最前線の俳優訓練法や演出法を研究して帰国、以来、スタニスラフスキーシステム、シアターゲーム、インプロヴァイゼイションといった世界標準のメソッドを提供している。
大原高等学院、劇団ひまわり、東京アニメーションカレッジ専門学校、VANZ ENTERTAINMENTなどの外部講師も歴任。
現在はSTONEψWINGS アクティングスクール校長、株式会社ASCEND FEATHER代表取締役、FEATHER IMPRO ACT PROJECT代表として、俳優指導を行うかたわら劇団活動にも力を注ぎ、脚本・演出・出演をすべてこなす。
また子供たち対象の演劇教育にも造詣が深い。世界の俳優訓練法をビジネス教育や一般教育に応用した新分野を開拓し、インプロトレーニングやスピーチ・プレゼン指導を積極的に展開している。
研修講師として登壇したり、自社セミナーを行うほか、人前で自信をもって話せるために「スピーチクラブ」を設立し、主宰をつとめている。
著書の「誰でも人前で台本なしに10分間話せるようになる本」(CCCメディアハウス)はアマゾンベストセラーランキング総合1位を獲得した。

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