殻を破らせる社員教育の秘訣

第20回

成果を出すためには行動より、心と心との交流を先に考えよう

別役慎司 2018年2月9日
 

株式会社ASCEND FEATHER代表取締役別役慎司です。

今回は組織の中で成果を出すことについてです。


成果というのはシンプルに出ると思いがちです。

時間をかければ成果が出る、行動すれば成果が出る、

報酬を高くすれば成果が出る、というように。


しかし、あらゆる組織が人間を介して事業活動を行うように

人間というものがそこに入ると、なにもかもシンプルにはいかなくなります。

なので、人間というものをよく理解して、心と心の交流をしていかなければ

本来成果は上がらないはずなのです。


そのためには、心理学や統計データを活用するのもよいのですが、

一人ひとりが心と心の交流をしようと意識することが大切です。


ダニエル・キムが提唱した「組織の成功循環モデル」では、

「結果の質」を高めるためには「関係の質」を高めるべきだと述べています。


先日私がNPOの組織運営セミナーに出たときには、

成功しているNPO団体は、どこも人間関係づくりに尽力している

という調査結果が紹介されていました。


人の心は確かにわからないものです。

自分の心だって常に変化していて定まっていないのですから。

けれど、人の心がわからないものはしょうがないと自分尺度で物事を考えるのと、

わからないなりに理解しようと努めて、自分の狭い考えに囚われないようにするのとでは大きな違いがあります。


また、成果を出すために、残業させてでもとにかく仕事させるのと、

本人に時間の使い方を委ねて、信頼して任せるのとでは大きな違いがあります。


なんでも効率化を考えてはいけません。

効率化ばかり考えているときが、最も人の心を無視しているときです。

ロボットは効率的であっても、人は効率的ではありませんから。


人との関係においては、何の意味があるのかわからないことでもしばしば意味を持ちます。

バレンタインデーは面白いものです。

人間関係を効率的に持続できるツールとして使う人もいるでしょう。

こんな無意味な義理チョコ制度をやめればいいのにと思う人もいるでしょう。

確かにツールや制度だと考えたら、面倒くさいものです。

だけど、心を込めて感謝や愛を伝える心と心の交流のイベントだと捉えれば、

それこそ素晴らしい成果に繋がっていくことでしょう。



 
 
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プロフィール

株式会社ASCEND FEATHER
別役慎司 (べっちゃくしんじ)

劇作家・演出家・俳優訓練トレーナー・俳優・研修講師・引き寄せの法則専門家
財団法人JBS日本ビジネスセミナー協会認定研修講師

1975年、神奈川県生まれ。日本大学芸術学部演劇学科卒、日本大学大学院芸術学研究科修士課程修了。
日大在学中に劇作家のキャリアをスタートさせ、1994年には神奈川県演劇脚本コンクールにおいて最年少で第一席に。
大学院在籍時、海外派遣制度にて選抜されロンドン大学ロイヤルホロウェイ校に留学。
世界最前線の俳優訓練法や演出法を研究して帰国、以来、スタニスラフスキーシステム、シアターゲーム、インプロヴァイゼイションといった世界標準のメソッドを提供している。
大原高等学院、劇団ひまわり、東京アニメーションカレッジ専門学校、VANZ ENTERTAINMENTなどの外部講師も歴任。
現在はSTONEψWINGS アクティングスクール校長、株式会社ASCEND FEATHER代表取締役、FEATHER IMPRO ACT PROJECT代表として、俳優指導を行うかたわら劇団活動にも力を注ぎ、脚本・演出・出演をすべてこなす。
また子供たち対象の演劇教育にも造詣が深い。世界の俳優訓練法をビジネス教育や一般教育に応用した新分野を開拓し、インプロトレーニングやスピーチ・プレゼン指導を積極的に展開している。
研修講師として登壇したり、自社セミナーを行うほか、人前で自信をもって話せるために「スピーチクラブ」を設立し、主宰をつとめている。
著書の「誰でも人前で台本なしに10分間話せるようになる本」(CCCメディアハウス)はアマゾンベストセラーランキング総合1位を獲得した。

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