講師のホンネ

第42回

幸せにこだわる

大谷 由里子 2017年4月5日
 
最近、とっても幸せな自分を感じる。ステキな仲間がいて、夢があって、夢を聞いてくれる人がいる。優しさと笑顔に囲まれている。つくづく幸せだと思う。

幸せにこだわりだしたのは、講師の仕事を始めてから。「あなたが本気で人の成長を願える人になるには、あなたが幸せでないとダメ」と、講師の先輩から指導を受けた。「自分が幸せじゃないのに、本気で人を応援したり、引き出したりできないでしょ!」。そう言う彼女も自分の幸せにこだわっていた。「自分の幸せは、どんな状態なのかを考えることも大切だよ」。そう教えられた。

これは、簡単なことじゃない。自分よりもお金を持っている人が視界に入ると、心がざわつくこともある。私よりもよい仕事をしているように映る人がいれば、羨(うらや)ましくもなる。頭では分かっていても、なかなか仙人の境地にはなれない。(笑)

それでも、心がざわついたとき、もやもやするときには、「私の心は、何に揺れているのだろう?」と、自分に問いかけた。「いったい、何が満たされていないのだろう?」と、向かい合ってきた。

講師の仕事を始めて15年目、仙台で東日本大震災を経験した。私は、なんとか無事に東京へ戻れた。命と向かい合ったときに、「いつ講師の仕事が無くなってもよいように、すべて手放そう」「持っている知識や人脈を、頼ってくるメンバーに渡していこう」。そんなことを考え始めてから、気持ちが楽になった。50歳になって大学院に入った。今までと違う人たちとも付き合った。持ち出しになっても、大学生や若い世代の人たちと付き合うようにした。私自身が、バブル期に体験させてもらったことを還元することにした。まさに「恩送り」。
 
東日本大震災から6年。気が付くと、周りにステキな仲間がたくさんいる。仲間の笑顔を見ていると、見えとかプライドなんてアホらしくなる。心がワクワクしていると、ワクワクする仕事や情報が入ってくるようになった。こういうことが「幸せ」なんだとやっと分かってきた。講師の究極の目的は、幸せのお手伝いをすること。人を幸せにできる人を、一人でも多く世に送り出したい。そのためにも、自分を幸せにできる人をつくり続けたい。

2017年4月5日フジサンケイビジネスアイ掲載
 
 

プロフィール

有限会社志縁塾
大谷由里子

おおたに・ゆりこ 1963年、奈良県生まれ。
85年吉本興業に入社。マネジャーとして活躍後、2003年に志縁塾設立。

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