イノベーションズアイ BtoBビジネスメディア

プロフェッショナル の自己管理術

第13回

日本の発展支えてきた「ユニー」創業者 西川俊男さん(上)

株式会社ネオレックス  駒井 研司

 

無駄な情報どんどん捨て健康な頭

 21歳で終戦を迎え、27歳で小売業の世界に入り、家業であった呉服店を洋品チェーンに発展させ、46歳で「ユニー」を創業、売上高1兆円を超える巨大小売業グループに育て上げた西川俊男さん。88歳になったいまなお「東海経営者フォーラム」を主催するなど精力的な活動を続ける。40代の頃を振り返りながら、自己管理について伺いました。

 --自己管理とは

 「『自分との戦い』です。そして戦うためには健康でなければならない。では健康とは何か? それは、体、頭、心が全て健康な状況にあることです。この3つの健康について話したいと思います」

 --まず体の健康について

 「何はともあれ、まずは体が健康でなければ話にならない。そのために必要なのは運動と栄養。私の場合は、若い頃からずっと続けてきた登山があった。また、経営者になってからも日々店頭に立ち、自転車で店舗を回り続けてきた。そして肉と脂っこいものが大好き。医者には止められますが、今でも肉、天ぷら、カツ、うなぎが好物で、足腰も丈夫なまま。運動と栄養のおかげで若い頃も、そして今日までもずっと、健康な体で過ごせています」

--頭の健康とは 

 「頭は『倉庫』ではだめ。『工場』でなければならない。知識をためておく場所ではなく、得られた知識で何かを生み出す場所にする。それが健康な頭。そしてそのためには、情報をどんどん捨てること。世の中には膨大な情報があります。どんどん受け入れていく一方で、無駄な情報を見極め、どんどん捨てていく。そうすることによって始めて、頭が工場として働くようになります」

--他に気をつけることは

 「時には頭をからっぽにすることも大切。そのために必要なのは趣味です。私は油絵を描く。ユニーを創業した頃など、本当に忙しかった時代もずっと、絵を描き続けてきました。深夜に熱中して描く。その時頭はからっぽになる。趣味とは、頭をからっぽにするほど没頭できるもののこと。これも、頭を健康に保つための大切な要素です」(次回につづく)

【プロフィル】西川俊男 にしかわ・としお アピタ、サークルKサンクスを含むユニーグループの創業者。日本チェーンストア協会会長、名古屋商工会議所副会頭などを歴任。

2012年10月22日「フジサンケイビジネスアイ」掲載
 

プロフィール

株式会社ネオレックス
CEO 駒井研司

こまい・けんじ PwCコンサルティング(現IBM)を経てネオレックス副社長。世界79カ国で利用されている自己管理のための無料iPhoneアプリ「MyStats」を発案。


Webサイト:株式会社ネオレックス

プロフェッショナル の自己管理術

同じカテゴリのコラム

イノベーションズアイに掲載しませんか?

  • ビジネスパーソンが集まるSEO効果の高いメディアへの掲載
  • 商品・サービスが掲載できるbizDBでビジネスマッチング
  • 低価格で利用できるプレスリリース
  • 経済ジャーナリストによるインタビュー取材
  • 専門知識、ビジネス経験・考え方などのコラムを執筆

詳しくはこちら

お役立ちコンテンツ

  • 弁理士の著作権情報室

    弁理士の著作権情報室

    著作権など知的財産権の専門家である弁理士が、ビジネスや生活に役立つ、様々な著作権に関する情報をお伝えします。

  • 産学連携情報

    産学連携情報

    企業と大学の連携を推進する支援機関:一般社団法人産学連携推進協会が、産学連携に関する情報をお伝えします。

  • コンサルタント経営ノウハウ

    コンサルタント経営ノウハウ

    コーチ・コンサルタント起業して成功するノウハウのほか、テクニック、マインド、ナレッジなどを、3~5分間程度のTikTok動画でまとめています。

  • 補助金活用Q&A

    補助金活用Q&A

    ものづくり補助金、事業再構築補助金、IT導入補助金、小規模事業者持続化補助金及び事業承継・引継ぎ補助金に関する内容を前提として回答しています。

  • M&Aに関するQ&A

    M&Aに関するQ&A

    M&Aを専門とする株式会社M&Aコンサルティング(イノベーションズアイ支援機関)が、M&Aについての基本的な内容をQ&A形式でお答えします。

おすすめコンテンツ

商品・サービスのビジネスデータベース

bizDB

あなたのビジネスを「円滑にする・強化する・飛躍させる」商品・サービスが見つかるコンテンツ

新聞社が教える

プレスリリースの書き方

記者はどのような視点でプレスリリースに目を通し、新聞に掲載するまでに至るのでしょうか? 新聞社の目線で、プレスリリースの書き方をお教えします。