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日本リサーチセンター

第13回

訪問調査ってなにもの?

 
 日本リサーチセンター(http://www.nrc.co.jp)は、1960年の設立以来、リサーチ手法の開発とその実用化を通じて、企業の事業戦略、学術研究を支援してきました。インターネットリサーチが普及する中で、オンライン・オフライン問わず、顧客の課題にカスタマイズした調査設計を提案しています。

あなたの意見を聴きたくて

 「○○に関する調査 ご協力のお願い」
 皆さんの自宅にも突然そんなハガキが届くかもしれません。「新手の詐欺か!?」。そう思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。そのハガキ、訪問調査への協力をお願いするものです。これはあなたの意見を伝えるチャンスかもしれません。

 昨今多くの「アンケート」があり、多くはインターネットを利用したものです。ここでは、そういったネット調査でなく「訪問調査」について紹介しようと思います。

 訪問調査とはその名のとおり、お宅を訪問して調査をお願いし、回答を集めるものです。国勢調査を思い浮かべてもらうとわかりやすいと思います。ただ、国勢調査と違い(最近は国勢調査も全数回答を得るのは難しいようですが)、調査への協力は任意なので断られることもありますし、不在の場合は、何度も訪問して協力をお願いする必要があります。
 「なんと非効率!インターネットでチャチャッとやればすぐ終わるじゃん!」そんな声が聞こえてきそうです。その考え、半分正解で半分間違っています。なぜこんな非効率な訪問調査が今でも実施されているのか、それはインターネットでチャチャッとやってもわからないことを調べたいからです。

訪問調査でわかること

 ネット調査では、調査対象となるのは「どこかの会社のアンケート会員に登録している人」あるいは、「特定のサイトを閲覧しにきた人」。それに対し訪問調査で対象となるのは、国内調査であれば「日本に住んでいる人全員」が対象です。この違いが示すことは、得られた回答が日本全体の意見を正しく反映しているかどうかです。
 調査結果は、得られた回答だけで考えるのではなく、その回答が調べたい対象者全員を代表しているかが重要です。

 例えば、「日本人のインターネットの利用時間」を知りたい場合、ネット調査の回答者は、普段からインターネットに触れているため、利用時間は「長い」と答える人が多いと考えられます。それに対し、非ネットユーザーにも調査可能な訪問調査では、利用時間はネット調査の回答者より短くなると考えられます。このように、ネット調査と訪問調査では結果に違いが出ることがあり、調べたい対象者全体の声を得るには訪問調査が向いているといえます。

 確かにネット調査は早くて手軽で、訪問調査のすべてに取って代わるような勢いもありましたが、ネット調査が普及すればするほど、データの信頼性について疑問を抱く人も多くなってきたように思います。ネット調査も訪問調査も、お互いの欠点を相互補完しながら共存していくのでしょう。
ただし、訪問調査でも、対象者を正しく選べなければ、正しい全体の声も得られません。次回は対象者を選ぶ方法についてお話していこうと思います。

プロフィール

蔵田 聡
2005年日本リサーチセンター入社。以来、訪問調査や会場調査等の運営を専門とするセクションにて、主に調査員を必要とする各種調査を実施。

2017年1月10日

 
 

プロフィール

株式会社日本リサーチセンター


日本リサーチセンターは、1960年の設立以来、リサーチ手法の開発とその実用化を通じて、企業の事業戦略、学術研究を支援してきました。インターネットリサーチが普及する中で、オンライン・オフライン問わず、顧客の課題にカスタマイズした調査設計を提案しています。

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