経営の解体新書~いざ、未知を道へ~

第4回

言語概念化の重要性

浅野泰生 2016年9月28日
 

「何回も同じことを言っているのに社員が理解してくれなくてね…」

「社員が自分の考え方をなかなか理解してくれない…」 


最近、経営の相談を持ちかけられる経営者から、このようなボヤキをよく聞きます。それに対し、私は「社長の想いや考え方を言語概念化していますか?」と続けます。


経営者は、あらゆる場面で自身の想いや考え方を社員に伝えます。経営者自身は毎回同じことを繰り返し話しているつもりになっています。実際、私もそうです。


しかし、聞き手側の社員は「社長は、その日によって言っていることが違う」という反応です。


話し手(私自身も…)にとっては非常に残念なことですが、自身が聞き手側のケースではどうでしょうか?その時の気分の良し悪し、体調の良し悪し、その他諸々の要因によって、同じことを言われても異なった解釈をしてしまいます。


このような事態が生じる一つの要因として、自身の想いや考え方を言語概念化していないことが挙げられます。


たとえば、会社経営においては、理念やビジョンを掲げることはもちろんのこと、それらを言語概念化することが非常に重要となってきます。「頭の中にはあるけど言葉にしていない」という経営者が非常に多いのが現状です。「将軍の日」をご受講される意識の高い経営者であっても1~2割の経営者しか経営理念を言語概念化していません。これでは、会社の存在意義が社内外にうまく伝わるはずもありません。


経営者の想いや考え方を言語概念化することのメリットは、社員をはじめとする聞き手側への伝わり方が高まるだけではありません。何よりも、経営者自身にブレない信念が芽生えてきます。


 
 

プロフィール

株式会社MAP経営
代表取締役社長 浅野泰生


「経営計画」一筋27年の株式会社MAP経営の代表取締役社長。
経営計画の立案を通じ社長の課題設定力を醸成し、行動計画の徹底と人材活用の両面からビジョン構築とその達成を支援するビジョンナビゲーター。
大学卒業後、親のコネで国内最大級の飲料メーカーに入社し、飲料をトラックで運ぶ配送業務に従事。新入社員の年間MVPを獲得するも退社。
その後、職を転々とし、4回にわたる転職人生で多額の負債を負うことになる。
2006年に株式会社MAP経営に平社員として入社。
入社1年後の2007年に取締役就任、2014年より現職というスピード出世を実現する。
2013年発売『最強「出世マニュアル」』の著者でも知られている。

・執筆履歴
 『最強「出世マニュアル」』(2013年マイナビ新書)

同じカテゴリのコラム

コラム検索
新聞社が教える SPECIAL CONTENTS
プレスリリースの書き方

記者はどのような視点でプレスリリースに目を通し、新聞に掲載するまでに至るのでしょうか? 新聞社の目線で、プレスリリースの書き方をお教えします。