海外販売で世界へ!世界一周バックパッカーからの起業

第13回

日本と海外、WEBサイトの発注内容がまったく違う理由

佐藤 亘 2016年5月31日
 


海外企業と日本企業を比べると?

海外企業と日本企業の業務のやり方を比べてみると、
その質や内容の違いが明らかになります。

日本企業では、業務の依頼の内容が
非常に曖昧なことが多くあります。

日本企業のサイト発注はかなり曖昧!

例えば、日本の企業がWEBサイトの作成を発注する場合、
明確なアイディアや目的があるのではなく、
ただ、現在のデザインが古くなったので新しくしたい、
という要望だけが伝えられるケースがとても多いです。

「デザインを新しくする」というのは確かに、
明確な理由の一つです。
会社のサイトに訪れた潜在顧客にとって
情報が見つけにくいこと、製品情報が古いことは
会社の機会損失につながります。

WEBサイトの作成依頼をされるお客さんの要望は、
安価で高品質、魅力的で集客力のあるサイト、
これに集約されます。

まずはコンサル業務からスタート!

しかしここで問題になるのが、
“魅力的で集客ができるサイト”という内容です。

会社・製品・従業員の魅力を
どのようにサイトを通して伝えるのか?
ここが非常に重要です。

会社・製品・従業員の魅力を、あらかじめ
文章で準備している会社は滅多にありません。

サイトリニューアルをするからこの機会に考えよう、
という段階からスタートする会社がほとんどです。

期日とコストの兼ね合いが問題に!

ただし、決算までに何とかしたい、
新製品をリリースする日が決まっているので、
完成をそこに合わせたい、と希望されることも多く、
十分な準備期間がとれないことも少なくありません。

そこでコストの問題が重要になります。
完成時期が決まっていて、
作成時間を短縮したい場合には、
作業人数を増やす必要があります。
当然、その分コストが上がってしまうことになります。

よくある仕様変更でも、日本と海外の違いが顕著に!


予定を汲んで作成中に、当初の予定や内容と
大幅に変わってしまうことがあります。

その場合、日本の企業の多くは当初の金額で進めてほしい、
多少の変更はそのまま受け入れて欲しい、という姿勢です。

海外では、当初の予定から変更があれば、
契約金額・納期も変更されるのが当然と考えられます。
そのため、仕様変更ということで追加費用が発生します。

海外の発注はハッキリ、日本の発注はぼんやり

海外のプロジェクトでも途中で仕様変更されることは
少なくありません。
しかし日本の場合より、当初の依頼時から、のコンセプトが
明確にされているケースが多いのです。

海外企業が提示される依頼内容は……
・競合他社はココ
・好きなサイトのデザインはこの会社
・文章化された「当社の強み」あり
(ただし、分かりやすくなるようリライト希望)
・サイト訪問者はこんな人たち
・よく使われる検索ワードはこれ
(他にもないか、リサーチ希望)
・合計20ページの予定なので、それで見積り希望

日本企業が提示される依頼内容は……
・魅力的で集客ができるサイト

海外の明確なビジョンと比較すると、
日本企業の発注はぼんやりしています。

そのため、その企業にとっての
クライアントの魅力的とは?
集客できるサイトとは? という、
「魅力的で集客ができるサイト」の定義づけ
から始める必要があります。

海外の発注は作成依頼、日本の発注はコンサル+作成依頼

海外の場合は、シンプルなサイト作成依頼です。
日本の場合は、コンサルティングを行い、
コンセプトを決めて、その上で
サイト制作をするという違いがあります。

海外と日本の気づき力の違い!

海外企業と日本企業の違いは、
別のところにも表れます。

海外企業の場合、考えることと手を動かすことは
別だと考えられることが多いです。

指示されたことを遂行する力は高いですが、
作業中に気になるようなこと、
後のことを考えると変更した方がいいようなことに、
気付かない場合が多いです。

日本企業の場合は逆に、
それらに気付きいて、細やかに対応する場合が多いです。
誰に言われたのでなくても、
相手の立場に立って考えることが身についています。
そのため、未然にミスや不具合、不都合を
予防するように柔軟に対応するケースが多いのです。

意識の違いと文化の違い!

ハッキリ決めたことをその通りに実施する海外、
やりながら細々とした内容を決めていく日本。

このやり方の違いは、文化や意識の違いから
くるものだと考えられるでしょう。

新たに海外の企業と取引をするときなど、
こんなことを念頭に置いておくと、
よりスムーズに仕事を進められるかもしれません。


 
 
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プロフィール

ジャパンコンサルティング株式会社
代表取締役 佐藤 亘(さとう わたる)

北海道出身 上場通信会社の取締役を退任後、35歳の時に世界40ヶ国を巡る旅へ。 約1年の旅の中で日本製品の需要と評価の高さを実感する。
帰国後、「日本と世界をつなぐ仕事」をしたいと言う思いから、
ジャパンコンサルティング株式会社を設立。

幅広いジャンルの商品70万アイテム以上を海外販売で取り扱い、
膨大なデータとノウハウを蓄積する。
その後、企業の海外WEB販売、販路開拓をさまざまな面から総合的に支援する事業をスタート、
多くの企業を、海外販路の拡大や売上大幅アップなどの成功へ導く。

現在は事業を拡大し、世界40ヶ国約400人に及ぶ各分野の専門家であるネイティブスタッフと連携して、
進出先の国やターゲット層に合わせた戦略の策定、ECサイトの企画・作成、
eBay、Amazonなどのマーケットプレイスにおける効果的な販売や集客、運営についての支援、
有力な販路開拓を効率的に探すための提案、海外販売の代行サービスなど、
日本企業の海外進出を具体的かつ全面的にサポートする事業を幅広く展開している。

「日本の売りたいと世界の欲しいをつなぐ」ための事業をさらに拡大中。

経済産業省、中小機構などセミナー開催、講演、メディア掲載多数。

ジャパンコンサルティング株式会社
Web Site : http://www.j-consulting.co.jp/
Video  :https://youtu.be/uHD5r3pjLB0
Linkedin : www.linkedin.com/in/watarusato10

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