意外と知られてない?…国も後押しする女性起業の実態とは?

第18回

なぜ、広告費ゼロで集客できるのか?

伊勢 隆一郎 2017年3月2日
 


伊勢隆一郎です、

さて、今日のテーマは『価値はお金だけではない』という話です。



・・・・・・



2年前から若い女性向けのアパレルブランドのオーナーをしています。

近年のアパレル業界では珍しく絶好調で伸びています。

半年で売上7倍、現時点で年商1億円を超えるところまできていて、今年はどこまで伸びるのか想像すらできない勢いです。

「どうやって集客をしているのですか?」
と良く聞かれるのですが、インスタグラム経由がほとんどです。

社長のインスタフォロワーが3万人近くいます。
(プログラムを使ったり、フォロワーを買ったりは一切していません。そういうのは、ダサいしバレバレだからやらないそうです)

ただ、集客は本人のインスタだけではありません。

他のカリスマインスタグラマーにもうちの洋服を着てもらいそれをアップして宣伝してもらっています。

宣伝してもらうのにお金は払いません。

無料で、宣伝してもらいます。

そういう話をすると必ず聞かれる質問があります。

「なぜ、宣伝費を要求されないのですか?」
ということです。

ビジネスをしている人のほとんどがこの質問をします。

ここからが今日のテーマなのですが
『人の価値感はそれぞれでお金だけが価値ではないんだよ』
ということです。

あなたは、

「なぜ、人気のあるインスタグラマーたちが無料で宣伝をしてくれると思いますか?」

・・・・・

「知り合いではないです」

・・・

・・

答えですが、シンプルに言うと、インスタグラマーたちにとってお金は一番の価値ではない、ということです。

彼女たちの価値基準の一番は、
「ダサいか、ダサくないか?」

『かっこいいか、かっこ悪いか?』
なのです。

なので、仮に広告費を払うと言っても「それがダサければ、死んでも宣伝したくない」のです。

逆に、宣伝費をもらえなくても「かっこよいことなら喜んで紹介する」のです。

ビジネスをしてきた経験がある人にとっては意味がわからない価値基準かもしれません。

どのビジネス書を読んでも『ビジネス=利益』と書かれています。

この資本主義社会では、お金が最高の価値と多くの人が思わされています。

ビジネスとはお金だという前提でビジネスについて人々は語ります。

しかし、インスタグラマーたちにとっては利益よりも『ダサくないこと』の方が重要なのです。

ダサくないこと、イケていることこそが価値なのです。

値段が高いから価値があるとか安いからお得とか、、
儲かるからとか、儲からないからとかよりも、
いい感じであることの方が価値があるのです。

今の若い人たちは、フェイスブックもダサいからやりません。

フェイスブックのメインユーザは30代後半から50代になっているのではないでしょうか?

二十歳くらいの人に話しを聞いてみたらわかりますがほとんどの人はフェイスブックをしていません。

ちなみに、、PCメールもほとんど使っていなくて仕事ですらラインでほぼ完結させています。

売上を上げる王道といえばメルマガですが、このブランドでは、メルマガの売上はほとんどなくライン@が売上の9割を生み出しています。

こういう感覚というのは実際に現場に身を置かないとなかなか想像できないものですよね。

少し話がずれましたが、もし、あなたが『お金が最高の価値』と思っているとしたら、そのことによって、
『お金以外の価値が見えづらくなっている』
と思います。

年齢によっても、職業によっても人が価値を感じるものはそれぞれです。

だから、大切なのは、「自分の価値観が全てだと思わないこと」
そして「お金よりも価値があることはたくさんあるんだ」と知ることだと思います。

ただ、正直なところ、
「ダサいか?ダサくないか?」
というのはかなり感覚的な話です。

社長(22歳女性)に
「どうして最近こんなに売上が上がってるの?」
と聞いたら、
「単にダサい部分を徹底的に変えていっただけ」
と言っていました。

「ウエブサイトも、商品写真も、梱包も、文章もお客さまとのやり取りも
(具体的には絵文字を使わないとか)
全ての事からダサい部分を排除していくこと」
が、売上げアップの秘密だそうです。

「まだ、ダサい部分がいっぱいあるから全然満足していないし、まだまだいける」
とも言っていました。

今後のビジョンを聞いても
「とにかくダサいことだけはしたくないです」
という明確な答えが返ってきます(笑)

ただ、ダサいかダサくないかは非常に個人的な感性の問題です。

そして、これから私たちが磨いていかなくてはいけないのは、感覚の世界、言い換えればセンスなのだと思います。

言語で説明できる部分ではなく感覚の世界を磨いていく必要があるということです。

例えば、コミュニケーションについてたくさんのノウハウ本が出ていますが、コミュニケーションも結局のところセンスだと思いませんか?

相手の反応から何かを感じるセンス、
相手を笑わせるセンス、
安心させるセンス、
分かりやすく納得してもらうセンス、
空気感を作るセンス、
そういう言語で説明できない感覚的な部分がほとんどだと思います。

ビジネスを構築するのもセンス、
売れる商品を生み出すのもお客さまのニーズを感じ取るセンス、
基本的な部分は、言語化されているノウハウを学びながらも、
結果を出せるかの最後のひと押しは言語化できないセンスにかかっているというのが真実だと思います。

言語で説明できる部分よりも感覚的な部分こそが成功の鍵なのです。

だから、世の中のほとんどの事は座学で学ぶだけでは、結果につながらないと思います。

基礎的なことは、座学で学ぶことができますしそれも思考を組み立てるためには必要です。

ただ、言語化された知識をいくら学んでも、それだけではノウハウコレクターになるだけだと思います。

ノウハウコレクターの人と話しをしていると知っているつもりになっているだけでリアルな感覚がなにも伴っていないと感じます。

本を読んでも、セミナーに出て話を聞いても感覚的なセンスは磨かれません。

それは、ガリ勉で知識を詰め込んでも成功することは難しいということです。

「では、どうしたら良いのか?」
ですが、まず大切なのは、体で体感しながら感覚を磨いていくことだと思います。

体験して感じることこそがセンスを磨いていく道です。

コミュニケーションであれば実際に、たくさんの人と話すこと。

上手い人の様子をみて感覚的にやっていることを感じること。

そして、自分も実際にやってみてリアルな感覚をつかむこと、やってみて分かることが9割だと思います。

ビジネスであれば、うまくいっているサービスを実際に自分も利用してお客さまの気持ちになってみること。

実際にサービスでも携帯アプリでも話を聞くより、自分で触ってみて始めて分かることばかりです。

そして、自分でもビジネスを実際にやってみること。

やってみて、失敗してそこで、分かることがあるのです。

そうやって、体験して感じることで徐々に見えなかった世界、感じられなかった世界を感じられるようになってくると思います。

実は、世の中のほとんどの事はセンスという感覚的な判断基準にかかっていてそれ次第で、上手く行ったり、上手くいかなかったりするのだと思います。

そんな話をすると、
「自分にはセンスがないから無理だ」
と思う人もいると思います。

ちなみに、私もセンスは全くありません。

ただ、美的センスも、コミュニケーションのセンスも、ビジネスセンスも、鍛えれば、そこそこまでは行けると思っています。

そして、そこそこのセンスでもそこそこは成功できると感じています。

まず、先程話した、リアルに体感をすることだと思います。

それともうひとつ大切なのは最初に少し触れましたが、
『お金以外の部分で価値を見る』
ということだと思います。

お金ことが価値という感覚を持っていると高いから、良いもの。

安いからお得。

というように、「お金という基準でしか物事を見ることができない」状態になってしまいます。

そして、この状態は思考停止状態なのでお金以外の価値を見つけることができなくなります。

何も感じられなくなってしまうのです。

お金を基準に物事を見れば見るほどセンスは失われていくように思います。

他人が感じる価値というものに鈍感になっていくと思います。

アートや音楽を楽しむ時に年収いくらのアーティストとかお金基準で見ていたら自分の感覚を殺しているようなものです。

繰り返しますが、お金で物事を判断した瞬間に思考停止になって、他の価値が何も見えなくなります。

でも本当に思うのですが、ほとんどの人はお金とか肩書とか、学歴とか、ランキングとかで物事の価値を判断して見ているように思います。

それは、思考停止で、そういう価値観で物事を見ていたら、何のセンスも磨かれません。

何も感じることができなくなります。

だから、センスを磨くためにはお金という価値基準を外して物事を見ることです。

そうすることで、たくさんの人が何に価値を感じているのかを知ることができます。



・・・・・・・



随分と長い記事になってしまいました。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

もし、質問や感想などありましたら下記のお問合せからもらえたらうれしいです。

次回はもっとコンパクトな内容をお届けしますね。

それでは、また投稿します。



伊勢隆一郎

 
 

一般社団法人 K2アカデミー
代表理事 伊勢 隆一郎


1979年、埼玉県川越市生まれ。一般社団法人 K2アカデミー 代表理事。

大学時代に仲間と起業するも失敗。借金だけが残り、引きこもりのニート状態に。親からの視線に耐えられず、友人の家に3年間居候させてもらい1日100円以下の食費で毎日を過ごす。
なんとか1人で食べられるようになりたいと、HP制作会社にコピーライターとして売り込み、生まれて初めて13万円の仕事を受注。そのとき起業して1年半が経っていた。
その後、コピーライターとして実力をつけ会社設立。その後インターネットを使ったマーケティングで短期間に売り上げを上げる手法を学び、2009年には、たった12時間で5億円の受注を受けつけ、一躍ネット界では知られる存在となる。
現在は、岸本亜泉とともに、起業スクール「K2アカデミー」を全国で展開。
2年間で1000名を超える人が学び多くの人に経済的な自由と起業の道を伝えている。
学校は6割以上の参加者が女性で、女性がもっと輝く社会の実現に向けて活動中。
著書に4万7千部のベストセラー「お金と時間と場所に縛られず、僕らは自由に働く事ができる」(フォレスト出版)

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