知恵の経営

第88回

リーダーに求められる真摯さ

アタックスグループ 2016年10月12日
 
 東レ経営研究所の佐々木常夫元社長による講演会「これからの時代の経営とリーダーシップ」を聞く機会に恵まれた。その非常に濃い内容を基にリーダーシップについて述べたい。

 筆者はリーダー像、リーダーシップのあり方を、本や経験から次のように考える。リーダーシップはリーダーとフォロワーの関係性の中で発揮される。キーワードは信頼だ。リーダーは集団のために献身的に尽くさなければならない。フォロワーは集団のため全力を尽くすリーダーを信頼し、喜んで従う。

 一方、佐々木氏はリーダーシップとは、(1)現実把握力(本当に真実か)(2)強固な意志・粘り強さ(楽観的な現実主義者たれ、結果にこだわる)(3)大きな包容力(違いを認め、強さを引き出す)(4)真摯(しんし)さ-と語った。

 35年前、筆者は一番信頼する友人と事業を立ち上げた。時代の変化が激しく、種々な事態に遭遇し、経営のかじ取りで悩みも多かったが、そこで会得したのは真摯さの力だ。真摯さが部下とのコミュニケーション・動機づけ・リーダーシップの発揮に一番大切なことが年を積み重ねるとともに分かってきた。

 現在の秒進分歩の時代を乗り切るには20代、30代の力が必要であり、組織のトップや幹部は、自社の進むべき方向性・目標をビジョンとしてはっきり示すこと、ビジョン実現のために戦略・戦術を策定し、組織のベクトルを合わせて若い力を結集することが求められる。
 この時、一番大事な点はトップの掲げるビジョンをフォロワー(社員)が信頼して従う組織となっているかであり、経営リーダーは、真摯さこそが重要である。その上でさらに一つ大事なことは、結果にこだわり成果を出すことだ。

 佐々木氏は、経営トップ・マネジャーが成果を出すための仕事の進め方の基本についても、(1)計画主義と重点主義(2)効率主義(3)フォローアップの徹底(4)結果主義(5)シンプル主義(6)整理整頓主義(7)常に上位者の視点-など自らの実践例を出して言及した。端的に表現すれば「良い習慣は才能を超える」「良い習慣を身に付け・実行せよ」だ。佐々木氏の著書を薦めたい。

 最後に筆者の理想である、「リーダーとは自分のしたいことを人にさせる人のことではなく、自分のしたいことを人々にもしたいと思わせる人のことである」も伝えたい。
<執筆>
アタックスグループ主席コンサルタント・丸山弘昭
2016年10月12日フジサンケイビジネスアイ掲載



 
 

プロフィール

アタックスグループ

顧客企業1700社、スタッフ170人の会計事務所兼総合コンサルティング会社。「社長の最良の相談相手」をモットーに、東京、名古屋、大阪、静岡でサービスを展開している。

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