コラム

落藤 伸夫の マネジメントを再考してみる 後編<上級マネジメント>

落藤 伸夫

 昨年まで、現場マネジャーが行うマネジメントについて、世界標準のマネジメント理論である「MCS(マネジメント・コントロール・システム)論」をベースに考えてきました。日本では「マネジメント」について省みることがほとんどないようですが、世界では「マネジメントとはこういうものだ」という姿がきちんと描かれていて、それを学ぶように促されています。日本のホワイトカラーの生産性が低迷している原因は、もしかしたら、このあたりにあるのかもしれません。

  • 第1回 マネジメントの大改革を担当することになった

     当時の中川課長が三上部長のレクチャーを受けながら現場マネジャーのマネジメント改革に取り組んだのが5年前。担当部署だった組織戦略室は組織戦略部に格上げされ、中川部長は初代...

  • 第2回 何が問題なのか

     三上取締役は、部長時代に、自分の役割をMCSの考え方で整理し、それを全うしたいと考えていましたが、周囲の反対でそれを尽くすことができませんでした。取締役営業本部長になっても...

  • 第3回 上級マネジメントの問題点

     三上取締役は、部長たちの働きに不満があるのは個人の問題ではないと考えているようです。上級マネジャーのマネジメントとは何を達成することか、それを実現するために何をすべきな...

  • 第4回 上級マネジャーとは

     中川部長は、はじめ、上級マネジャーとは役員のことかと思っていたようです。しかし三上部長の話からすると、部長や本部長などが上級マネジャーに該当します。上級マネジャーとは、...

  • 第5回 上級マネジャーの役割(現場マネジャーの戦略機能)

     三上取締役の問題意識が分かったところで、まずは上級マネジャーの役割を整理することになりました。上級マネジャーには「戦略創造・ブレークダウン」、「現場マネジャーへのマネジ...

  • 第6回 上級マネジャーの役割(現場マネジャーのマネジメント)<前編>

     上級マネジャーの役割を聞いている中川部長。次は「現場マネジャーをマネジメントする役割」です。以前は「当たり前すぎる」と感じましたが、今ではこの役割の重要さが身にしみて感...

  • 第7回 上級マネジャーの役割(現場マネジャーのマネジメント)(中編)

     上級マネジャーの役割を教えてもらっている中川部長。次の役割は「結果のフィードバック。」以前は部下を評価して改善を要求することだと思い込んでいた中川部長も、今では自分自身...

  • 第8回 上級マネジャーの役割(現場マネジャーのマネジメント)(後編)

     上級マネジャーの役割として筆頭にあげられるものとして「現場マネジャーのマネジメント」があります。これまで三上取締役から戦略やフィードバックに係る役割を教えてもらいました...

  • 第9回 上級マネジャーの役割(間接部門を含めた部門間の連携)

     上級マネジャーともなると、自分の配下にある部門のことだけ考えていれば良いのではありません。他部門との連携も考える必要があるそうです。但しそれは「他部門から何か要望等があ...

  • 第10回 上級マネジャーの役割(マネジメント体制の再整備)

     マネジメント体制の再整備が上級マネジャーの重要な役割だと最初に聞いた時には「?」だった中川部長も、今ではその大切さがわかっています。マネジメント・コントロールとは「マネ...

  • 第11回 上級マネジャーの役割(財務的成果マネジメント)

     上級マネジャーの役割の最後は『財務的成果マネジメント』だと、三上取締役は言います。これまで指摘した、戦略に関わる『戦略創造・ブレークダウン』、『現場マネジャーへのマネジ...

  • 第12回 経営戦略のレベル

     上級マネジャーの役割を概観したところで、これから各論に入って行きます。最初は「戦略創造・ブレークダウン」で、今日は特に戦略創造について考えることにしました。その前に三上...

  • 第13回 経営戦略(基本戦略)の創造に関わる

     経営戦略、それも経営の根幹に関わる基本戦略を経営陣が策定する時に、上級マネジャーは大切な役割を果たすと、三上取締役は言います。それに参考になる情報を提供するのです。多く...

  • 第14回 具体戦略へのブレークダウン支援

     経営陣は基本戦略を策定したのち、具体戦略も作成します。これは、現場に権限移譲する前に会社としての基本的アプローチを決めておく位置付けです。経営陣は具体戦略を立てる場合に...

  • 第15回 現場の基本方針を立てる

     上級マネジャーの役割としてMCSで定義されている経営戦略に関する仕事は、これまでは経営陣を支援する仕事ばかりでした。では、上級マネジャーに固有の仕事はないのか?質問する中川...

プロフィール

StrateCutions
代表 落藤 伸夫

昨年まで、現場マネジャーが行うマネジメントについて、世界標準のマネジメント理論である「MCS(マネジメント・コントロール・システム)論」をベースに考えてきました。日本では「マネジメント」について省みることがほとんどないようですが、世界では「マネジメントとはこういうものだ」という姿がきちんと描かれていて、それを学ぶように促されています。日本のホワイトカラーの生産性が低迷している原因は、もしかしたら、このあたりにあるのかもしれません。

昨年度は約1年かけて、現場マネジャーのマネジメントについて考えてきました。現場マネジャーは、現場で働く人たちが高いパフォーマンスをあげられるよう促すマネジメントを行なっています。一方で現場マネジャーも、マネジメントを受けます。現場マネジャーが行うマネジメントが現場の力をあますところなく引き出しているか、企業として目指す方針や戦略を実現できるよう導いているかという観点でのマネジメントを必要としているのです。

今年度は、連続コラム「マネジメントを再考してみる」の後編として、上級マネジメント(上級マネジャーの行うマネジメント)についてMCS論をベースに考えます。上級マネジャーがどんな役割を担っているか、それをどのように果たしていくかについて、体系的にご説明します。 企業パフォーマンスを向上させる世界標準のマネジメントに関する解説は、日本初の試みです。是非、お楽しみください。

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